『人魚姫』-決
イラスト書道>2020年 古代文字×名作文学展
使われている古代文字:決
元になった書籍「人魚姫」(ハンス・クリスチャン・アンデルセン 著)
ぼくと『人魚姫』との本格的な出会いは、実は、本ではなく、ミュージカル。小学校5年生の時です。それ以前にも絵本やアニメで見ていたのですが、物語的に好きな感じではなかったんですよね。少年向きではない、というか(笑)。ところが、そのミュージカルは、華やかで美しく、そして儚くて…。妙に印象に残りました。そして、しばしの時を経て、2011年に作者アンデルセンの故郷であるデンマークを初訪問。首都コペンハーゲンにある名物「人魚姫の像」を見に行きました。“世界三大ガッカリ”として有名(悪名?)な名所ですが(笑)。たしかに小さいのですが、個人的には趣きがあっていい、と感じました。それをキッカケに、ついに原作を手にとりました。さらには、自分で翻訳も手がけました。ハッピーエンドの作品は読んでいて気持ちいいものですが、『人魚姫』の場合、そうでないからこそ、さらに美しい。世界中の多くの人が絵を描いたり、絵本にしたくなる気持ちも、わかりますね。
Size:297×420mm