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書道は、難しい、読めない、つまんない??

May 14, 2019

こんにちは。イラスト書道家の和全です^^

いきなり、

「書道は、難しい、読めない、つまんない??」
なんてことを言ったら、怒れてしまうかもしれませんが(苦笑)

これは、わたしが大学で展覧会をしたときに、

書道をやっていない知り合いに言われた言葉の数々です。

書道展に関心があってきてくださったのではなく、

私が出すというので、きてくださった方々が、

言葉の端々にぽそっとおっしゃった言葉たちなんです。

(みなさん、気を遣われてオブラートにつつんでくださっさりしましたが^_^;)

その言葉に衝撃を受けたのです。

私は、8歳から書道を始め、中学まで習い事をしていました。

高校は書道部に入り、

大学では教育学部の中の書道の先生になるための

書道専門学科に在籍をしていました。

ようは、ずーーーっと書道に触れる生活をしていたのです。

年に数回行われる、科の展覧会に出す作品は、数ヶ月前から書き始めます。

朝は4時から、時には窓から忍び込んで書作。

夜は、大きな作品を書くための下敷きの上に、

大きな半紙を布団がわりに寝る時間まで。

ひたすら、同じ作品を何度も何度も書き直します。

先輩に見ていただいて直し、

先生に叱咤激励していただいて直し、

理想通りにかけない自分に涙し。

手も足も服も墨まみれにして書くわけです。

華の女子大生、展覧会期間は、

おしゃれもせず、ジャージ登校。

コンビニでお金を出す時に、

墨で真っ黒になった手を出して驚かれる。

なかなか取れない。

そんな、黒い汗を流しながら書いた作品。

え、つまんないですか?!!

いやいや、読まなくても大丈夫ですし!

批評とか求めていないのに。。。

そんな風に感じるんだ。

本当にショックでした。

あれ?じゃあ、誰のために書いているのでしょう。

自分のため?

だったら、展覧会を開く必要があるのだろうか?

見てもらう方々に楽しんでもらえてない?

なんだこれ?

私は、絶望感に似た衝撃を感じたのです。

なんの知識もなくても素晴らしいと感じるものはあると思います。

そこに至らないのは、ひとえに私の力不足でしょう。

そこは、ずっと追求していかなくてはならないところです。

そして、もちろん楽しんでくださっている方もたくさんいました。

このカスレがいいね!空間が効いてるね。

ここは、こうしたらもっとよくなると

アドバイスしてくださった方もいました。

しかし、その多くは書道に関わっている方々、

もしくは過去にそれなりに習っていた方が多いと感じました。

書道をやっている人が楽しむものだけに、

なってしまっていないだろうか。。。

私は何のために作品を書いて、何のために展示をしているのだろうか。

私は作品は、見てもらってこそだと考えています。

では、誰に向かって?

ひとつの疑問が生まれました。

この疑問がイラスト書道の始まりです。