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絵なんてのは、何にも書かない白ほどきれいなものはない〜熊谷守一氏

Mar 20, 2020

目次

イラスト書道家の和全です。

 

仙人と呼ばれた画家、

熊谷守一氏のインタビュー動画を見ました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=1P1FCZOi7cc&t=28s

 

目がキラキラされていて

純粋なお人柄が、姿からも伺えました。

 

そして、ハッとした言葉があります。

 

「絵なんてのは、何にも書かない

白ほどきれいなものはない

 

でも、人間というものは情けないもので、

絵でも描いて遊ぼうというんでしょうね。」

 

書道には、「紙面に負ける」

という言葉があります。

 

書道は、白い紙の部分も、作品の一部です。

 

「紙面に負ける」とは

余白の部分が多すぎて、全体的に白ぽく、

軽い作品になってしまっていること。

 

余白が少なければ、いいとうわけではなく

その作品に対して多いということです。

 

書き終わって、作品を壁に貼って見て

初めてわかる時も多いです。

 

そんな時は、紙に対して弱腰になっています。

その白に圧倒されるのです。

 

私は、白い紙を前にすると緊張し

書くのが怖い時があります。

 

この紙は完璧なのに、汚していく作業のような

そんな気がするからです。

 

そして、紙から試されているような気持ちになります。

さぁ、書いてみなさいと。

 

なので、熊谷氏のこの言葉は

なんだかわかるような気がします。

 

 

 

そして、もう一つ心に残った言葉があります。

 

 

「上手は、先が見えている。

下手は、どうなるかわからない。

スケールが大きい。」

 

あぁ、こんな言葉が出るようになってみたいものです。

 

「何を見せたいのか」

 

まだまだ、上手い自分を見せたい

下手くそな自分を感じます。

 

素晴らしい絵を描く人の

姿も、心も、言葉も美しいのだ

ということを知った動画でした。