『ライオンと子犬』-虚無
イラスト書道>2020年 古代文字×名作文学展
使われている文字:虚無 元になった書籍「ライオンと子犬」(トルストイ 著)
仲良くなった子犬の死を受け入れられずに苦しむライオン。そんなライオンを見るに見かねた飼い主が、悲しみを紛らわそうと檻の中に別の子犬を入れます。ライオンは、激しく怒り、その子犬を引き裂いてしまいます。その後、ライオンは、仲が良かった子犬の死体を抱いたまま、何も食べず、ついには餓死してしまう、というお話です。目を背けたくなるようなお話ですが、とても大事な人が死んでしまった時、同じような気持ちになるのではないかと思って描いた作品です。悲しみを通り越した虚無感を描きたかったです。